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トップ>カテゴリー>築地移転 | 10.04.17

築地市場移転予定地 汚染処理実験データ 黒塗り開示 共産党区議団 「意図的に隠した」と公表を要求

記者会見する共産党都議団と坂巻氏 築地市場移転予定地(江東区豊洲の東京ガス跡地)の土壌汚染処理実験で、東京都が汚染物質無害化の根拠とした中間報告書(3月10日)のデータの重要な部分が黒く塗りつぶされて公開されたことを15日、日本共産党都議団が記者会見で明らかにしました。同データは都が中間報告の際にも公表しなかったもので、共産党都議団は「意図的に隠していたことは明確で、許されない」と、厳しく批判しました。
 共産党都議団の情報開示請求で都が開示した中間報告書は、実験を委託された日本工営社が都に提出したもの。都は移転予定地の購入費を含む移転関連予算の審議中、この報告書をもとに「確実に汚染物質を無害化できることが実証されました」と宣言しました。
  しかし、報告書の公表当初から、今回黒塗りされた土壌の洗浄処理3カ所と中温加熱処理2カ所についての実験開始時点の汚染物質濃度(初期値)は明らかにせず、共産党から「初期値も示さないで『無害化できると実証できた』とするのは都民を欺くものだ」との追及を受け、専門家に確認した上で公表すると答えていました。 この問題のほかにも、都の中間報告では「実験中」としてデータを公表しなかった中温加熱処理と洗浄処理を組み合わせた2カ所について、都は委託業者からデータの報告を受けていたことが新たに分かりました。このデータも黒く塗られて隠されています。(写真上

予算通す方便か

 記者会見で清水ひで子都議は、中間報告から1カ月もたつのに「専門家2人に相談中だが、都民に分かる説明ができない」として、いまだに初期値を公表せず、今後の予定も示さない都の対応を批判。吉田信夫幹事長は「中間報告が予算を通すための方便だったのかと言われても仕方がない」と指摘しました。 同都議団の要請で同席した日本環境学会の坂巻幸雄土壌汚染問題グループ長は、「黒塗りのデータは、科学の世界であってはならない。議論すべきデータを隠しておきながら、きれいになったと言われても信用できない。食の安全から見て専門家として危惧している」とのべました。

生データの公開を

 共産党都議団は会見に先立ち、都と都中央卸売市場に対し▽各実験の初期値や結果の生データ、実験結果を得たときの条件、処理内容の公表▽実験の公開では、環境学会などの専門家や希望する都議・区議などの議会関係者を受け入れること▽実験対象物質は環境確保条例に基づく全物質にすること▽地下水の把握や「不透水層」以下へ汚染物質の拡散がないかを検証する実態調査の実施―などを求めました。