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トップ>カテゴリー>地方選挙 |11/03/02

福祉都市・東京の実現を 石原都政の転換、正面に訴え 都知事選 小池予定候補に聞く

  告示まで1カ月余りに迫った都知事選(3月24日告示、4月10日投票)に向け、小池あきら氏(前参院議員、医師)が9日、都庁内で記者会見して正式に立候補を表明しました。革新都政をつくる会から無所属(日本共産党推薦)での立候補です。選挙戦への決意を聞きました。

  ―改めて立候補の決意をお願いします。
共産党演説会であいさつする小池都知事選予定候補  私自身、東京で生まれ育ち、現在もひとりの都民として、都政が重大な問題を抱えているとずっと感じていました。特に石原都政になってから、福祉が切り捨てられ、巨大開発一辺倒の都政になり、東京が大きく変わったというのが生活の実感です。
  また、石原都政の出現につづいて、小泉構造改革が始まったように、この間、都政が国の政治を悪い方向に引っ張ってきました。私が都知事になれば、都政は間違いなく変わります。いま、政治への閉塞感が広がっていますが、“チェンジ・石原都政”を訴え、これを打ち破りたい。それが日本の政治を変えることにもつながります。民主党政権の体たらくに失望し、怒っている人たちに、本当の政権交代とはこういうものだと示すたたかいをしたいと思っています。
  ―立候補表明にはどんな反響がありますか。
  驚いたという感想を、多くの人から聞きました。実際、私の出馬が報道された途端、いろいろな人の立候補の動きが伝えられ、都知事選が一気に動き出しました。私の表明がかなりの衝撃を与えて、先制パンチとなってすでに都政を動かしはじめていると思います。
  ツイッター(インターネットの簡易投稿サイト)でも、都知事選のことを書くと、たくさんの反応があります。頑張ってほしいとか、石原都政への怒りの声が大多数です。漫画表現規制の青少年健全育成条例に反対している出版やアニメの関係者からも、あの条例をやめさせてという反応が多く寄せられています。
  ―都知事選の争点は何でしょうか。
  何といっても、石原都政の12年をどう見るか、どう転換するかという点です。この問題を正面から訴えられるのは私しかいません。
  特に、「何がぜいたくかといえば福祉」と福祉の切り捨てをして、巨大開発や税金の私物化を進めてきた石原都政から、「何が大切かといえば福祉」という“福祉都市・東京”への転換を掲げたいと思います。
  都民のアンケートでも、都政への期待は福祉・医療の充実がトップです。
  東京は、救急車を呼んでから搬送までの時間が50分もかかり、全国最悪です。日本で一番、医師や医療機関の数が多いのに、医療を受ける権利が奪われている。これはもう、政治の責任そのものです。都立病院つぶしをやめさせ、公的病院のネットワークを強化して、命を守る東京をつくる必要があります。医療費や保育料、教育費の無償化にも東京から踏み出していきたいと思います。


知事が貧困なくす先頭に


  ―ほかには、どういう点を重視して訴えますか。
  貧困をなくしていくことも、正面から訴えていきたいテーマです。
  東京には雇用破壊や非正規雇用の広がりなどの被害が一番出ています。新卒者の就職超氷河期の問題でも、大学新卒者の4人に1人、約20万人は東京に集中しています。石原知事も施政方針演説で就職支援などを掲げていますが、説明会を都が開くことくらいしかいっていません。企業に雇用責任を果たさせるなど、雇用の安定と仕事づくりの先頭に知事が立つことを訴えます。
  また、中小企業が東京の経済の主役です。
  新銀行東京のような役に立たない施策に1400億円もの税金をつぎこむのではなく、住宅リフォーム制度や耐震改修補助を都として広げたり、商店街や町工場への直接支援など、地域の中小企業に仕事がまわり、みんなに喜ばれる施策が大切です。
―都政は多くの課題を抱えています。
  教育では、私の子どもも競争教育や小中一貫の進んだ品川区の小学校に通っています。ゆきすぎた競争主義や管理統制で東京の教育がゆがめられ、子どもたちの未来にも影を落としています。これを取り払い、全国で一番遅れている少人数学級化を急ピッチで進めていきたいと思います。
  環境都市東京をつくることも訴えたい点です。温室効果ガスの削減など、世界の先進都市になる施策を進めます。
  都の予算は一般会計で6兆2千億円で、特別会計を合わせて12兆円あります。ロシアの国家予算の半分、韓国の国家予算に匹敵します。この力が都民の方向に向けば、大きな力が発揮できます。財源で切り込むべきことは、はっきりしています。破たんが明らかな新銀行東京の撤退など無駄遣いをなくし、築地市場の移転中止と現在地再整備、1メートル1億円の外環道建設中止など巨大開発を見直すことです。
  都には、すでに招致に失敗しているオリンピックのための基金4千億円をはじめ、都民のために使える基金が1兆円あります。これらを使えば、都民の暮らしを支える仕事はいくらでもできます。
  ―有力候補の出馬表明が遅れ、構図が決まりません。
  さまざまな人の立候補が取りざたされていますが、早く表明して論戦を始めようと呼びかけたいですね。後出しじゃんけんなんてことはせず、都政のビジョンを正々堂々と掲げて議論をたたかわせましょう、と。
  革新都政の会として、みなさんに支えられての立候補ですから、みんなで取り組み、楽しくたたかう選挙戦にしたいと思っています。多くの人と都政への思いを語り合って、選挙戦自体が新しい希望を作り出していくような、明るく元気なたたかいになればと思います。
 私自身、国会議員の12年間でいろんなことを取り上げ、政府を追及してきました。それが住民運動につながり、実現してきたことも多くあります。国保の保険料引き下げを求める住民運動が全国に広がっているし、保育園のための国有地活用も私の質問がきっかけで進みました。国会で追及してきたことを、今度は行政の立場で実現していきたい。ワクワクするような仕事だと思っています。


東京民報2011年2月20日号に掲載