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またも墨塗り 市場移転予定地 実験報告 共産党都議団 「すぐに中止し、すべての情報を開示せよ」 | 10/06/11

墨塗りの開示文書 日本共産党の古館和憲都議は8日、代表質問に立ち、築地市場(中央区)の移転予定地(江東区豊洲)の土壌汚染処理実験について、新たに情報開示請求で入手した文書のデータや記述内容のほとんどが墨塗り(写真)されて不明なことを示し、欠陥実験の中止とすべての情報の公開を求めました。
 移転予定地は東京ガス工場跡地で、ベンゼンやシアン化合物、ヒ素など高濃度の有害物質で汚染され、移転反対の声が強くあります。しかし、都は土地購入費用を今年度予算に計上。民主、自民、公明各党の賛成で成立したものの、実験で安全が確認されるまで事実上、執行が凍結されています。
  今回、共産党都議団が入手したのは「中間報告(その2)」(3月31日付)。以前入手した「中間報告」は、実験開始前の汚染濃度(初期値)が墨塗りされていましたが、今回「公開」された「(その2)」は、初期値だけでなくすべてのデータを黒塗りにした異常なものです。
  また、都が「中間報告」の初期値を公表しなかった理由を「専門家と相談しなければ都民に説明できない」としていたのに、今回「公開」した文書によると、「報告」を出す前に専門家と技術相談を5回、23時間もしていたことが明らかになりました。しかも、相談内容はすべて墨塗りです。
  古館都議は「都合の悪いデータは隠し、一部の都合のよいデータのみを示して『土壌汚染対策の有効性が確認された』とした『中間報告』は、豊洲新市場予定地の用地取得を通すために都民と都議会を欺くものだ」と批判。さらに、洗浄処理の対象物質を論拠もなく7種類から3種類に絞ったことは間違いであり、「実験」そのものが欠陥だらけであることを厳しく指摘しました。
  墨塗りデータの「公開」をめぐっては、日本環境学会の坂巻幸雄・土壌汚染問題グループ長が「どの学会にせよ『墨塗り』データを含む論文が受理されたためしはない。学術論文の生命である客観性が損なわれるからである。後で『墨塗り』を戻したところで、現れた数字や記述が正当かどうかの証明はできない」と指摘しています。 英・科学雑誌「ネイチャー」(電子版、4月26日)は「データの隠ぺい工作が土地の浄化恐怖へ火種を放った」との論文を発表しています。