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トップ>カテゴリー>福祉・医療 |08/12/22

虚偽申請の小田急系認証保育所 都、補助金返還求める 認証取り消しはせず 

  小田急系の認証保育所が、架空の職員を届けるなどして都から補助金を不正受給していた問題を調査していた東京都は17日、「不適正な事実があった」とする結果を発表しました。都は、認証の取り消しはしないとした上で、運営費補助金1800万円の返還は求めるとしています。
  この問題は、「小田急ムック成城園」(世田谷区)を運営する小田急電鉄の子会社「小田急ライフアソシエ」(本社・川崎市)が開設時(06年10月)、架空の職員を届け出るなどして都の補助金を不正受給していたもの。日本共産党都議団の指摘で発覚しました。
 都によると、不正は①同園の設置申請の職員名簿に、開設時点に配置予定のない6人の氏名を記載して都に提出した②06年10月から12月までの3カ月間、補助金請求時の職員名簿に配置予定のない者の氏名を記載して補助金を受け、同年10月から07年5月までの8カ月間、職員名簿の常勤職員の中に必要な勤務時間をみたさない職員が含まれるなど、都認証保育所実施要綱に定める職員配置基準などをみたしていなかった―こととしています。
  都は、同社への対処について、基準をみたさない職員配置を行っていた期間の運営費補助金は、関係区市(世田谷区、渋谷区、調布市、狛江市)から返還を求めます。また、同社が設置する施設への新たな認証は当分はしません。


日本共産党の、かち佳代子都議が談話 「だれもが納得できる対処を」

  日本共産党の、かち佳代子都議は同日、都の調査結果の公表を受け、談話を発表。このなかで、今年3月に設置申請時に架空の職員名を記載するなどして認証が取り消された「じゃんぐる保育園」(荒川区)の取り消し理由について、都は実施要綱にある「虚偽の請求その他不正の事実が判明したとき」としていたと指摘。一方、同じ虚偽申請をした「小田急ムック成城園」は、取り消し処分はしないというのでは、「開設時の虚偽申請を都が容認する結果」になると批判。さらに、同様の虚偽申請をしたのに違う対応をするというのでは、「行政の公平性が確保できない」と強調しています。
 そのうえで「都は認証保育所実施要綱に基づく処分の基準を明確に説明するとともに、小田急ライフアソシエが虚偽申請によって認証を受けた不正に対し、都民だれもが納得できる厳正な対処を行うことを厳しく求める」とのべています。

【認証保育所】

  都独自の制度。基準面積、正規職員の割合など認可保育所の基準を緩和。保育料の上限はあるが各施設が自由に設定できる。営利企業が参入できるA型(駅前基本型)とB型(小規模・家庭的保育所)の2種類がある。高額な保育料、職員待遇の悪さなど保育の質の低下が問題になっている。