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トップ>カテゴリー>09都議選|09.06.29

シリーズ 09都議選 争点を追う 海外視察問題

 ”超豪華””丸写し”必要あるのか海外視察 「都議の無駄遣いなくせ」

 都議の海外視察をめぐっては、世界の有名観光地を訪れ、豪華ホテルを利用するなど「豪華海外旅行」との批判がつきまとってきました。さらに、調査報告書の丸写しが相次ぎ発覚するにいたっては「税金の無駄遣い。やる必要があるのか」との大きな批判を招きました。しかし、この問題にかかわった自民、民主、公明各党は、ほおかむりを決めこみ、旅費の返還も海外視察の見直しの動きもありません。自らの無駄遣いをただせる都議会にできるのかどうかは、都議選の大きな焦点の一つです。
  「報告『丸写し』 見えぬ成果」(6月13日付「東京」)「多額の海外旅費 一度は行きたい視察」(6月5日付「産経」)。都議選を前に、新聞各紙も都議の海外視察問題に注目します。海外視察に使った総費用は、8年間で1億1500万円。この4年間に限っても合計6回、自民、民主、公明の計31人が15カ国を訪問。総額約5900万円で、1人1回平均190万円にもなります。(一覧参照)
 このうち、民主都議4人が1人当たり191万円をかけてブラジルのイグアスの滝などを視察した報告書は、27㌻のうち4㌻が専門家の論文をほぼ丸写し。自民・公明都議9人が、一人当たり142万円をかけて米国を視察した報告書も、52㌻のうち8㌻が学会誌の掲載論文の丸写しでした。どちらも共産党都議団が告発しました。そして、最も豪華ぶりが目立ったのは、民主4人が07年にグリーンランドやアイスランドなど5カ国を訪れた視察です。総費用は1978万円、一人当たり270万円。しかも、新エネルギー政策の調査を目的にうたっていますが、視察地は内陸氷河や中世の町並みなど、観光スポットがほとんどでした。

無駄遣いただす共産党を攻撃

 他県では、厳しい経済情勢や住民の批判の強まりに自粛する流れが広がっています。しかし、都議会では唯一、日本共産党が海外視察の抜本的な見直しをくり返し主張するだけ。同党は、1993年から参加していません。
  ところが民主や公明の都議は、こうした問題に反省するどころか、「共産党は友好代表団に参加している」などと攻撃しています。
  確かに共産党は、友好都市交流を目的とした都議会の友好代表団の一員として、05年に渡辺康信都議、07年に吉田信夫都議が北京・上海両市とソウル市を訪問しています。しかし、会派ごとに観光スポットばかり旅行する“海外調査”とはまったくの別物。しかも、共産党は参加するにあたって、北京・上海とソウルを別々に訪問していたものを、一度にまとめることを提案し、費用を3分の1以下に圧縮させました。さらにファーストクラスを使っていた航空チケットを、エコノミークラスにすることを主張。07年の訪問時は、他会派の抵抗でビジネスクラスになったものの吉田都議だけエコノミーを利用するなど、節約を徹底させたのが共産党都議団でした。

 東京視覚障害者協会事務局長 織田津友子さんの話

  障害者自立支援法で私たち視覚障害者は、ガイドヘルパーを頼むにもお金が必要になりました。散歩や買い物、演劇鑑賞など、ちょっとでかけるにもガイドヘルパーさんは必要です。都の補助で3%負担ですが、もっと支援してほしいと都議会に請願を出しましたが、共産党以外の反対で不採択になりました。老朽化した障害者福祉会館(港区)の改修や都電の転落防止対策など、都にやってほしいことはたくさんありますが、福祉に冷たい石原都政のもとでは、さっぱり聴き入れてもらえません。
 税金で豪華海外旅行にいって、報告書の盗作までする議員さんでは、近くにでかけるにもお金のことを気にしなければならない私たちの苦しい気持ちを理解し、いまの都政をただしてくれるとは思えません。今度の都議選で、都民の良識を示したい。

(「東京民報」09年6月28日号に掲載)